木曽漆器が全国に名を馳せたのは、明治初期に地元から発見された「錆土(さびつち)」にあります。この錆土は鉄分を多く含み堅牢な漆器を作ることができたからです。それを常に良材があったことと職人の技も成熟期を向かえて丈夫で使い勝手のよい製品が作られたからです。現在は、先人達が開発した木曽春慶と木曽堆朱、塗分呂色塗の三技法が経済産業省伝統工芸品に指定され多くの職人に受け継がれています。さらにこれらの
技法に留まらず
様々な技法への兆戦がなされています。若い職人達を中心に様々な分野と現代生活様式に適合した新しい木曽漆器も生産されています。