日本の漆工が世界を代表する芸術として高く評価されるまでになった理由のひとつは、蒔絵の描き出す優美で繊細な黄金の輝きにあると言われています。漆で絵や模様を描き、その上に金粉や銀粉、顔料などを蒔いて仕上げる、最高級の技術が要求される技法である。蒔絵には平蒔絵(ひらまきえ)・研出蒔絵(ときだしまきえ)・宍合研出蒔絵(ししあいときだしまきえ)・高蒔絵(たかまきえ)など数々の手法があり蒔絵の世界は奥深い。
代表的なもの:座卓・衝立・屏風・飾り棚・重箱・硯箱・文庫など